介護施設の場合、利用者は施設に毎日通ったり入居したりしています。
つまり、利用者にとっては生活の場であり、いかに過ごしやすく希望や楽しみを持って生活できるかが大切になるのです。
その、希望や楽しみを与えるきっかけを作り出すにはヘルパーが必要不可欠であり、何かを与えることができたり、嬉しい反応が返ってきたりすることにやりがいを感じられるのもヘルパーという職業の魅力と言えるでしょう。
しかし、その反面、利用者の中にはサービスに満足できず不信感を抱えてしまったり、特定のスタッフを拒絶してしまうという人も少なからずいるものです。
どのような人でも、些細なことに傷ついたり、怒りを感じたり、悲しくなってしまったりということはあります。
利用者の中には、そうした感情を上手く表現できない人もたくさんいるため、その人の気持ちに気付けないままになってしまうことも多々あるのです。
だんだん食事が取れなくなっていき、会話の数も減っていく1人の高齢者を前に、これが加齢によるものと捉えるのか、何か心に抱えていることがあるのではないかと捉えるのか、考え方は様々ですがどんなことにも相手の心に寄り添うという気持ちを欠かしてはいけません。
人対人であるからこそ、予測できない反応や変化が生じることがたくさんありますが、たった一言発した言葉で、その状況を変えていけることは多々あるのです。
より良い人間関係を構築していくためには、「コミュニケ-ション能力の向上」と「相手を知る」ことが重要です。
日頃から、人に積極的に話しかける習慣をもつことはとても勉強になるでしょう。
また、自分や相手のストレスコーピングを知ることも、その人への理解を深める鍵になるはずです。